スマートソリューション部門
DX支援分野
最優秀賞

顧客のDXを支援

BluStellar 日本電気株式会社

最先端技術と自らも実践するDXの知見で経営課題を解決

現代の社会はテクノロジーの進化や国際情勢の変化により、常に変化し、企業には継続的な変革が求められている。このような中、NECは2024年5月にDX(デジタルトランスフォーメーション)事業ブランド「BluStellar」を発表した。BluStellarはAI(人工知能)やセキュリティなどの最先端テクノロジーを中核とし、顧客の経営課題解決に貢献することを目的としている。NECはこれらの先進技術を自ら徹底的に活用し、失敗も含め経験として蓄積してきた。この実践知をサービスとして型化し顧客に広く展開することを目指す。特に、生成AIや顔認証といったNEC独自の技術を含んでいる点が評価された。

「シナリオ」で解決策を型化、3層構造でDXを加速

BluStellarは、「プロダクト&サービス」「オファリング」「シナリオ」という3つの階層で構成している。

  • プロダクト&サービス: 特定の技術やサービスを指す。
  • オファリング: プロダクト・サービスを組み合わせてパッケージ化したもの。
  • シナリオ: オファリングをさらに顧客課題と結びつけ、具体的な解決策として提示したもの。

例えば、「顔認証入退管理」というオファリングをシナリオ化すると、「働き方改革・スマートワークスタイル変革」といった具体的な経営課題に基づいたテーマになる。シナリオを提示することで、コンサルティングからシステム構築までの一連の流れと「価値にどうつながるか」が、顧客にとってより明確になる。また、IT領域・DX領域の事業が拡大する中で限られたエンジニアリソースでニーズに対応するため、従来の個別開発のようにゼロから開発するのではなく、テンプレート化することで品質を維持しつつ、スピーディな価値実現が可能になる。

BluStellarの3層構造

5つの変革テーマで経営課題に挑む

シナリオは、「社会とビジネスのイノベーション」「顧客体験変革」「業務改革」「組織・人材変革」「デジタルプラットフォーム変革」の5つの変革テーマを掲げ、それぞれにシナリオを整備している。顧客の課題に応じて複数のテーマを組み合わせて提供することや、1つのテーマに取り組んだ後に他のテーマへ移行することもある。現在、30セットのシナリオを公開している。今後は数を増やすよりも、その内容を強化し、継続的に新しい技術も取り入れながら改善していく方針だ。特に、業種別のシナリオを強化していく。海外のグループ会社での取り組みも業種シナリオとして取り込んでいく。

業種共通の5つの変革テーマとシナリオ

業種別のシナリオ

独自技術などのAIとセキュリティでDXを牽引

BluStellarの注力技術領域はAIとサイバーセキュリティであり、NECが長年培ってきた自社開発技術や知見を投入している。AIは大規模言語モデル「cotomi」や生体認証技術をはじめとする独自技術や他社汎用技術などを製品やサービスに組み込み、導入から運用までを一気通貫で支援する。この1年間でAIを用いた事業改革は検証フェーズから実装フェーズへと大きく移行しており、多様な用途に適用できるようになってきている。セキュリティは国家レベルの重要インフラを担ってきた実績と専門家集団の知見が強みだ。AIと融合することで、データを的確に分析したサイバーセキュリティのさらなる高度化を目指す。

このほか、売上高や事業成長のためのデータ活用、業務改革におけるシステム刷新(モダナイゼーション)の領域もシナリオとして大きな販売実績を占めている。シナリオの提供範囲は技術面だけでなく、DX人材育成や体制整備など人的側面も含んでいる。例えば、AI関連では、AIガバナンスルールやセキュリティポリシーを自社で整備した知見を活かして、シナリオに策定支援も盛り込む。

NECの成長のキードライバー化を目指す、事業成長・収益性拡大へ

BluStellarは、将来的にはNECのITサービス事業の半分以上をBluStellar事業で実現していくビジョンを持っている。BluStellar命名の初年度である2024年度は売上高5424億円、利益率12.2%で着地し、国内ITサービス売上高全体の32%を占めた。DX事業は数年前から取り組んできたが、「BluStellar」という事業ブランドを掲げ、シナリオやオファリングのサービスを体系化したことが事業成長の大きな要因となった。一昨年度に掲げた中計目標を1年前倒しで実現したことからも、この成長が著しいことが伺える。今後はシナリオ起点の案件をさらに拡大し、BluStellar事業全体の成長をさらに加速させていく。まずは国内のITサービス事業、次いで海外のITサービス事業もBluStellarへのシフトをさせていく計画だ。

受賞製品・サービス一覧

2025年 大賞

スマートソリューション部門
次世代モビリティ分野 最優秀賞

次世代モビリティ分野 最優秀賞

SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)

株式会社SkyDrive

2025年

スマートソリューション部門
AI分野 最優秀賞

AI分野 最優秀賞

watsonx

日本アイ・ビー・エム株式会社

2025年

スマートソリューション部門
AI分野 最優秀賞

AI分野 最優秀賞

「Stargate Project」や「クリスタル・インテリジェンス」など、AGI、ASIの実現に向けた取り組み

ソフトバンクグループ株式会社

2025年

スマートソリューション部門
半導体分野 最優秀賞

半導体分野 最優秀賞

NVIDIA Blackwell

NVIDIA

2025年

スマートソリューション部門
光通信サービス分野 最優秀賞

光通信サービス分野 最優秀賞

All-Photonics Connect powered by IOWN

NTT東日本株式会社/NTT西日本株式会社

2025年

スマートソリューション部門
光通信インフラ分野 最優秀賞

光通信インフラ分野 最優秀賞

光海底ケーブル事業

日本電気株式会社

2025年

スマートソリューション部門
非地上通信分野 最優秀賞

非地上通信分野 最優秀賞

au Starlink Direct

KDDI株式会社

2025年

スマートソリューション部門
衛星データ分野 最優秀賞

衛星データ分野 最優秀賞

「Marble Visions」の取り組み

株式会社NTTデータ/株式会社Marble Visions

2025年

スマートソリューション部門
地域モビリティ分野 最優秀賞

地域モビリティ分野 最優秀賞

「KANSAI MaaS」

関西MaaS協議会

2025年

スマートソリューション部門
DX支援分野 最優秀賞

DX支援分野 最優秀賞

BluStellar

日本電気株式会社

2025年

スマートソリューション部門
DXソリューション分野 最優秀賞

DXソリューション分野 最優秀賞

未来のコンビニ「Real×Tech Convenience」などにおける協業

三菱商事株式会社/KDDI株式会社/株式会社ローソン

2025年

スマートソリューション部門
スマートデバイス分野 最優秀賞

スマートデバイス分野 最優秀賞

コストパフォーマンスの高いスマートフォンなどの製品群

小米技術日本株式会社(シャオミ・ジャパン)

2025年

スマートソリューション部門
次世代ロボット分野 最優秀賞

次世代ロボット分野 最優秀賞

ミミズ型管内走行ロボット「Sooha🄬

株式会社ソラリス

2025年

スマートソリューション部門
最優秀賞

最優秀賞

リサーチや執筆のためのAIアシスタントツール「NotebookLM」

グーグル合同会社