スマートソリューション部門
AI分野
最優秀賞

ビジネスのためのAI

watsonx 日本アイ・ビー・エム株式会社

オープンなビジネスのためのAIで企業変革を加速させる

生成AI(人工知能)は今やビジネスや一般消費者の生活にも欠かせないものになってきている。企業向けAI「watsonx」は、独自の小規模かつオープンな言語モデル「Granite」をはじめ複数のモデルから選択することができる。ビジネス変革、コード生成などITモダナイゼーション・変革の両面で貢献する点が高く評価された。

あらゆる環境下で企業専用のAIを構築可能

IBMはwatsonxを2023年から提供している。大きくプラットフォームとAIアシスタントの2つで構成される。プラットフォームは顧客の要望や用途に合わせてAIをカスタマイズできる開発基盤。企業が保有するデータで調整し、専用AIを構築することが可能である。稼働環境はクラウド、オンプレミスのどちらでも対応できる。具体的には「watsonx.ai」「watsonx.data」「watsonx.governance」の3製品で構成される。それぞれ別々に導入することも可能だ。

プラットフォームのメインとなるwatsonx.aiは、AI開発スタジオと位置づけられる。IBMの基盤モデルであるGraniteをはじめ、複数の言語モデルを利用可能にしている。

watsonx.dataは、AI活用のためのデータ管理をする製品であり、同社は次世代データレイクハウスソリューションと呼称する。様々なドキュメントからデータを自動的に精度良く抽出し、意味付けや分類をする機能や、独自のRAG(検索拡張生成)でユーザーの質問に応じて検索手法(Vector、Text to SQL、Graph)を変えながら最適な結果を出力する機能などがある。

watsonx.governanceはAIの開発からデプロイ(本番環境での運用)までのライフサイクル全体にわたって監視、管理できる製品。また、モデルの保護や不正アクセス対策などセキュリティ機能も盛り込んでおり、信頼性や安全性を担保できる。

IBMは顧客の環境や需要に合わせて随時機能拡張を実施しており、6月にはAI活用のためのデータ・スタックを簡素化する新たな取り組みとしてwatsonx.dataの大幅な機能拡張と提供開始を発表している。

汎用的な用途は「AIアシスタント」でも提供

どの企業も共通で利用するような典型的な用途については、IBMが業務や目的に合わせてあらかじめチューニングし、AIアシスタントとして提供する。これにより特定の業務をすぐに自動化できる。

AIアシスタントは5つの製品で構成される。核となる「watsonx Orchestrate」は1500以上の処理機能を最適に組み合わせることで業務を自動化できるIBMのAIエージェント製品である。「watsonx Assistant」はバーチャルエージェントを構築し一貫性のあるカスタマーケアを提供できる。「watsonx BI 」はビジネスアナリストやアドバイザーの役割を果たし、個別最適化された回答・洞察を迅速に獲得することができる。加えてシステム開発に特化したものとして、開発作業やアプリケーション開発の最適化を促進し、IT運用を支援する開発支援ソリューションである「watsonx Code Assistant」、生成AIを使用して、メインフレームとのかかわりを変革する「watsonx Assistant for Z」がある。

オープンスタンスでwatsonxを企業AIの中核にする

2024年の1年間で顧客やパートナーと400件以上のAI実証プロジェクトを実施したほか、あらゆる製品へのAI組み込みを進めている。

実際に日本IBM社内でも人事、営業、調達などあらゆる分野でwatsonxを組み込んだアプリ「Askシリーズ」が利用されている。業務・用途ごとに専門のAIチャットボットがあり、例えば、人事のAskHRは100種類以上の問い合わせに対応できるほか、61業務の自動化が可能である(2024年12月時点)。AskHRの導入により人事部予算の約40%を削減するなど成果をあげている。

watsonxの提供にあたってはオープンなスタンスを取っている。グローバル全体でアマゾン ウェブ サービス(AWS)やマイクロソフトなどプラットフォーマーやSAP、Salesforce、Adobeなどグローバル標準のアプリケーションと協業を発表している。国内でもNTTデータと保険業界向けのAIの共同開発・提供を推進、KPMGジャパンとAIガバナンス構築に向けた協業など、このほかにもコンサルティングファームやシステムインテグレーターとも連携を進める。

多様な機能をもつwatsonxを活用し、ビジネス変革のためAIやIT変革のためのAIを作り込み、あらゆる企業のAIプラットフォームとなることで変革を加速させる。

受賞製品・サービス一覧

2025年 大賞

スマートソリューション部門
次世代モビリティ分野 最優秀賞

次世代モビリティ分野 最優秀賞

SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)

株式会社SkyDrive

2025年

スマートソリューション部門
AI分野 最優秀賞

AI分野 最優秀賞

watsonx

日本アイ・ビー・エム株式会社

2025年

スマートソリューション部門
AI分野 最優秀賞

AI分野 最優秀賞

「Stargate Project」や「クリスタル・インテリジェンス」など、AGI、ASIの実現に向けた取り組み

ソフトバンクグループ株式会社

2025年

スマートソリューション部門
半導体分野 最優秀賞

半導体分野 最優秀賞

NVIDIA Blackwell

NVIDIA

2025年

スマートソリューション部門
光通信サービス分野 最優秀賞

光通信サービス分野 最優秀賞

All-Photonics Connect powered by IOWN

NTT東日本株式会社/NTT西日本株式会社

2025年

スマートソリューション部門
光通信インフラ分野 最優秀賞

光通信インフラ分野 最優秀賞

光海底ケーブル事業

日本電気株式会社

2025年

スマートソリューション部門
非地上通信分野 最優秀賞

非地上通信分野 最優秀賞

au Starlink Direct

KDDI株式会社

2025年

スマートソリューション部門
衛星データ分野 最優秀賞

衛星データ分野 最優秀賞

「Marble Visions」の取り組み

株式会社NTTデータ/株式会社Marble Visions

2025年

スマートソリューション部門
地域モビリティ分野 最優秀賞

地域モビリティ分野 最優秀賞

「KANSAI MaaS」

関西MaaS協議会

2025年

スマートソリューション部門
DX支援分野 最優秀賞

DX支援分野 最優秀賞

BluStellar

日本電気株式会社

2025年

スマートソリューション部門
DXソリューション分野 最優秀賞

DXソリューション分野 最優秀賞

未来のコンビニ「Real×Tech Convenience」などにおける協業

三菱商事株式会社/KDDI株式会社/株式会社ローソン

2025年

スマートソリューション部門
スマートデバイス分野 最優秀賞

スマートデバイス分野 最優秀賞

コストパフォーマンスの高いスマートフォンなどの製品群

小米技術日本株式会社(シャオミ・ジャパン)

2025年

スマートソリューション部門
次世代ロボット分野 最優秀賞

次世代ロボット分野 最優秀賞

ミミズ型管内走行ロボット「Sooha🄬

株式会社ソラリス

2025年

スマートソリューション部門
最優秀賞

最優秀賞

リサーチや執筆のためのAIアシスタントツール「NotebookLM」

グーグル合同会社