Ponta経済圏との融合、スマートシティ構想実証フィールドとしての「高輪」
1号店では、生成AIを搭載したPonta(Pontaサービスのキャラクター)が高輪のマチや店舗情報を発信する「AI Ponta」や、リモート接客サービス「Pontaよろず相談所」によって、買い物を超えた生活総合サービスの拠点化を進める。来店客は商品を手に取りながらAI Pontaによるレコメンドや占いを楽しめるほか、通信や金融、医療といった分野の専門スタッフに店舗内から遠隔相談できる。さらに、Pontaパスとの連携によるクーポン配信やポイント活用も加わり、利便性とエンターテインメント性を兼ね備えた新たな顧客接点を構築している。
JR高輪ゲートウェイ駅に隣接する新街区「高輪ゲートウェイシティ」は、スマートシティ向けのデータ連携基盤(都市OS)を活用したスマートシティ化の先進地であり、Real×Tech LAWSONはその実証拠点としての役割も担う。店内サイネージでは、天気や電車の遅延、周辺の混雑状況など、マチに関するリアルタイム情報を表示し、地域住民や来街者に向けた情報ハブとして機能する。また、ファサード照明やサイネージ演出により、店舗空間とマチの雰囲気が連動する設計を採用している。今後は都市OSから得られる人流データなどを活用し、需要予測精度の向上や在庫最適化によるフードロス削減にもつなげていく方針だ。
こうした取り組みによって、店舗は単なる小売りの場から、生活者との継続的な関係性を築く基点へと変貌しつつある。