タブレット端末利用に関するユーザー調査

2011年10月19日

■タブレット端末の個人名義での利用の約90%はiPad
■タブレット端末で最も利用されている機能は「インターネット検索・閲覧」
■有料コンテンツで最も利用されているジャンルは「ゲーム」
■タブレット再購入意向を示したのは85.4%。今後の改善点は「重量が軽くなること」がトップ

 MM総研(東京都・港区、所長・中島 洋)は2011年10月、タブレット端末利用に関するユーザー調査を行った。WEBアンケートによる調査で、現在タブレット端末を個人名義で利用する500名(うちiPad利用者は444名)を対象にした。なお、調査期間は2011年10月7日~10月11日となる。

■タブレット端末利用の場所は「自宅のリビング」(71.8%)が最も多い

 現在どんな場所でタブレット端末を利用しているかを質問した。その結果、「自宅のリビング」359名(71.8%)、「自室・書斎」251名(50.2%)、「寝る前(ベッドや布団の中)」210名(42.0%)の順となった。現状ではタブレット端末利用者の多くは、屋外より屋内で利用していることが明らかとなった。

 

■タブレット端末で最も利用されている機能は「インターネット検索・閲覧」(80.8%)

 現在所有のタブレット端末で利用されている機能・サービスについて質問した。「インターネット検索・閲覧」404名(80.8%)、「Eメール」278名(55.6%)、「動画・映像の視聴(YouTube・Ustream・ニコニコ動画など)」258名(51.6%)の順となり、4位の「ゲーム」243名(48.6%)PCやスマートフォンで良く使われている機能と同じであることが分かった。

 

タブレット端末を利用した有料コンテンツ利用は44%。利用ジャンルは「ゲーム」54.1%が最も多い

 コンテンツの利用経験を聞いたところ、500名中220名(44.0%)が有料で利用した経験があると答えた。また、有料コンテンツの利用経験がある220名にどんなジャンルを購入したかを質問した結果、「ゲーム」119名(54.1%)、「音楽」73名(33.2%)、「小説などの書籍」65名(29.5%)の順となった。

■タブレット端末を利用したEC利用は44%。購入した商品は「書籍・雑誌・コミック」58.2%が最も多い

 次にタブレット端末を利用して物や商品をインターネットで購入(EC)した経験を聞いたところ、コンテンツ利用と同じく、500名中220名(44.0%)が経験ありとなった。また、EC利用経験がある220名にどのような商品を購入したかを質問した結果、「書籍・雑誌・コミック」128名(58.2%)が最も多く、次いで「パソコン・周辺機器」66名(30.0%)、「CD・DVD・楽器」66名(30.0%)、「ゲーム・おもちゃ関連」57名(25.9%)となった。

■スペックの満足度が高いのは「画面の大きさ」。満足度が低いのは「重さ」と「ネットワークの繋がりやすさ」

 タブレット端末の満足度について全14項目(「重さ」「サイズ(長さ・幅・厚さ)」「デザイン」「画面の大きさ」「画面の見やすさ・精細さ」「文字入力のしやすさ」「ボタンの位置・押しやすさ」「操作性」「バッテリー容量」「音量」「音質」「機能」「3Gの通信速度やネットワークのつながりやすさ(3G利用者のみ)」「タブレット端末に対する総合的な評価」)をそれぞれ「大変満足」~「大変不満」の5段階で質問した。

 その結果、「総合的な評価」では上位2項目の「大変満足」「満足」を合わせて351名(70.2%)となり、満足度は高くなった。スペックでみると「大変満足」「満足」の上位2項目が高かったのは「画面の大きさ」383名(76.6%)で、低かったのは「重さ」171名(34.2%)と「3Gの通信速度やネットワークのつながりやすさ(※3G利用者190名のみ回答)」59名(31.3%)であった。

■再度タブレット端末を購入したい人は85.4%

 今後、再度タブレット端末を購入したいかを質問した結果、「購入したい」235名(47.0%)、「購入を検討したい」192名(38.4%)となり、合わせて427名(85.4%)が再購入の意向を示した。

■再購入の検討理由で最も大きかったのは「使い勝手が良かったから」

 タブレット端末を「購入したい」または「購入を検討したい」と再購入意向を示した427名を対象に、その理由を質問した。その結果、「使い勝手が良かったから」246名(57.6%)、「機能に満足しているから」165名(38.6%)、「必要性を感じているから」137名(32.1%)の順となった。

■再購入を検討しない理由で最も大きかったのは「利用できた機能・サービスがPCやスマートフォンで代替できるから」

 上記とは逆にタブレット端末を「あまり購入したくない」または「購入したくない」と再購入意向を示さなかった73名を対象に、その理由を質問した。その結果、「利用できた機能・サービスがPCやスマートフォンで代替できるから」22名(30.1%)、「本体価格が高いから」19名(26.0%)、「必要性を感じなかったから」19名(26.0%)、「使いこなせなかったから」14名(19.2%)の順となった。

■今後のタブレットで改善すべき点は「重量が軽くなること」

 タブレット端末利用者500名に今後タブレット端末で改善すべき点を質問した。最も多くの人が選んだのは「重量が軽くなること」303名(60.6%)、「バッテリー容量の増加」225名(45.0%)、「壊れにくさ・頑丈さ」191名(38.2%)となった。

 初代iPadからiPad2となった際、端末の重量は軽量化されたが、本調査の結果では「重さ」に対する満足度は格段に低くなった。今後改善するべき点でも「バッテリー容量の増加」を凌いで、「重量が軽くなること」がトップに挙げられるなど、タブレット端末は依然として軽量化が望まれていることが明らかとなった。


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