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2008年度国内パソコン出荷概要
■出荷台数は1.8% 増の1327.6万台、個人市場が成長下支え
■個人市場はネットブック効果で8年ぶりに二ケタ増
■09年度は企業市場の不振が続き3年ぶりのマイナス成長を見込む
 MM総研は5月13日、2008年度(08 年4月〜09年3月)の国内パソコン出荷実績を調査、結果を発表した。それによると、国内パソコン出荷台数は、1,327万6,000台、前年度比1.8%増となった。上半期は、個人市場、企業市場ともに好調で7.8% 増だったが、下半期は景気悪化の影響を受けて、企業市場が冷え込み3.2% 減に留まった。08年度通期では前年を上回ったが、企業需要は09年度に入っても停滞しており、比較的堅調な個人需要が市場全体を支えている状況である。なお、08年度の市場全体の出荷金額は前年度比7.1%減の1兆4,300億円となった。平均単価も前年度の11.8万円から10.8万円に減少している。

■ネットブック効果で個人市場が全体を牽引、

 個人市場は、前年度比13.2%増と2年連続の増加となった。実勢価格5万円前後の低価格モバイルパソコン「ネットブック」の人気が出荷台数の拡大を後押しした。個人市場の半期別前年比は、上半期15.6% 増、下半期11.2%増と堅調に推移し、景気急減速の影響は、法人市場とは対照的に限定的であった。

 しかしながら、量販店店頭では「単価下落が刺激材料となって客数は増加したが、売上金額を維持するには前年比120%前後の販売台数が必要で厳しい」と急速な平均売価下落への対策が急務となっている。


■ビジネス市場は急減速、景気悪化の影響を受ける
  
 ビジネス市場は前年度比6.9%減となった。半期別前年比を見ると上半期は2.0% 増とプラス成長を維持していたが、下半期は14.3% 減と二ケタのマイナス成長となった。世界的な景気悪化の影響が企業のパソコン買い替えを抑制しており、09年度上半期も、08年度下半期に続き、二ケタのマイナス成長が続く見込みである。

 ビジネス市場では各社が苦戦するなか、デル、日本HPといった外資系メーカーは円高による為替差益を活用してシェアを伸ばしている。また、個人向けには人気のネットブックだが、法人向けでは、セキュリティ対策の側面から導入が進んでいない状況にある。


■メーカーハイライト
 
 シェアランキングでは、上位5社のなかで日本HPが18.7% 増と突出した成長率を維持している。企業市場全体が不振のなかで、円高活用による積極的な販売攻勢に出ていること、またネットブックも早い段階から製品投入したことなどで個人市場でもシェアを拡大した。

 首位NECから4位東芝まで順位に変動はないが、国産勢はネットブック分野での製品投入が遅かったことで伸び悩んでいる。しかし、08年10〜12月期にNEC、東芝、09年1〜3月期にソニー、そして09年4〜6月期に富士通とそれぞれネットブック製品を発表しており、巻き替えしを狙っている状況。

 7位エイサー、9位アスースは、ネットブック効果で一気にトップ10にランクインした。5万円前後の手軽な価格とモバイル性が評価され、2台目需要を創出しており、市場の拡大に寄与した。ただし現時点では宅外でインターネットに接続するためではなく、自宅内等でサブマシンとして利用したり、外出先でインターネットに接続しないで利用するシーンを想定して購入しているケースが多い。ネットブック市場がさらに拡大するためには、WiMAXやLTEなど、宅外利用のための通信環境の整備が待たれる。

 上位10社のうち唯一ネットブックを製品投入していないのが10位のアップル。しかし、成長率は市場平均を上回るなど健闘している。製品デザインやソフトウェア、ユーザーインターフェイスなど従来から評価が高かった点に加え、Windowsとの互換性、製品のコストパフォーマンスを改善したことがシェア拡大につながっている。


■09年度は1,250万台と5.8%減の見通し

 2009年度の国内パソコン市場は、前年度比5.8%減の1,250万台を予想する。上半期は、企業市場で20%近いマイナス成長を見込むが、下半期には底を打つと予想している。個人市場は、景気低迷による先行き不透明感があるものの、低価格化による需要促進が相殺して、前年比横ばいと予測する。




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■ 報道関係お問合わせ先

  広報担当: 中村 成希 

  電話番号: 03-5777-0161


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