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2008年度上期国内パソコン出荷概要
■出荷台数は上期では過去最高を更新
■ネットブック効果で個人向け出荷は15.6%増と大きく伸長
■企業向け出荷は、設備投資抑制の影響で2%増に留まる
 MM総研は11月6日、2008年度上期(4〜9月)の国内パソコン出荷状況の調査結果を発表した。それによると国内のパソコン総出荷台数は前年同期比7.8%増の638.3万台で、上期の出荷台数として過去最高を更新した。ネットブックと呼ばれる、実勢価格5〜8万円の低価格モバイルノートが出荷台数を押し上げた。一方、ネットブックの出荷台数増の影響もあり、出荷金額は前年比4.1%減、出荷平均単価も前年同期から1万3,300円の減少となった。

 出荷ルート別では、個人向け販売を主力とする「個人系ルート」は、前年同期比15.6%増と大きく伸長し、05年度上期以来、3年ぶりの二ケタ成長となった。一方、企業向け販売を主力とする「ビジネス系ルート」の出荷は前年同期比2% 増と伸び悩んだ。特に、第2四半期(7-9月期)以降、企業の設備投資抑制から出荷が伸び悩み、やや低調な伸びとなった。


■2008年度上期のポイント

 08年度上期の国内パソコン市場は、出荷台数638.3万台、前年同期比7.8%増となり、上期としては過去最高だった05年度上期(631.4万台) を上回り、過去最高の出荷台数を更新した。台数増の原動力は、現在、店頭量販店で人気を博している「ネットブック」と総称される低価格ミニノート。08年1〜3月期に、アスースが「EeePC」を投入以降、各社の参入が相次ぎ、上期で市場全体の6%に達するまで急成長した。なお、ネットブックを除くと、出荷台数成長率は、1.4%と微増に留まっている。


■各社のシェア動向
〜エイサー、アスースがランキングTop10入り
 
 首位NECから7位レノボまで、シェア順位こそ変動はなかったが、8位にエイサー、9位にアスースがランクインした。アスースは「EeePC」、エイサーは「AspireOne」というネットブック製品がランクインに大きく寄与した。なお、エイサーの「AspireOne」の出荷台数への寄与は、第2四半期のみであり、今後も大幅な台数増が見込まれる。

 上位メーカーで最も高い伸びを示したのがHPである。主力ビジネスである企業向けルートで特にディーラー、システムプロバイダと呼ばれる販売店から高い支持を集めていることが躍進の原動力となっている。


■下期は4.6%増の745万台、通期で6.1%増の1,383.3万台と予想
 
 08年度下期は、引き続き個人向けネットブックが市場を牽引するものと見られる。特に、NEC、東芝といった国産メーカー大手も年末商戦向けにネットブックを投入しており、店頭では人気が続くと見られる。携帯電話販売が端末購入実勢価格の上昇でエンドユーザーが買い替えにくくなるなか、ネットブックはモバイルインターネット回線加入とのセット割引が人気を後押ししている状況である。

 一方で、気がかりなのは企業向け市場である。本来は企業向けパソコン更新の山にきており、入れ替えが進むはずだが、8月以降、株安、円高の影響で設備投資を抑制、様子見をする企業が相次ぎ、パソコン出荷も停滞している状況である。このため下期の企業向け市場は、ほぼ前年並みの水準に留まるものと予想される。通期では、1383.3万台と、過去最高だった2000年度にこそ及ばないものの、過去2番目の水準にまで拡大すると予想される。


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